絶対ブレない迷わない信念の漢(映画のススメvol.6)
今日は、映画のススメです。
映画好きの方は、もちろん知っている名作SFアクション。去年、製作20周年を記念して4D上映もされましたね。
こちらの作品です。
『マトリックス』(1999)
【ざっくりあらすじ】
自分の生きている世界が仮想現実だと知った天才ハッカー、ネオ。様々な人と出会い、人類を解放する救世主として目覚めるまでの物語。
SF映画として、その後に大きく影響を与えた作品。弾丸避けのシーンは、物まねが流行りましたね。
香港映画などのカンフー要素、日本アニメ的なガジェット、哲学的なテーマ、スタイリッシュなファッションや、VFXを駆使した映像表現など。
見どころは沢山ありますが、個人的には、主要登場人物3人の関係性、特にモーフィアスというキャラクターについて書いていきたいと思います。(モーフィアスが大好きなので)
◆キャラクターとキャスト
◇ネオ(トーマス・A・アンダーソン)/キアヌ・リーブス
◇モーフィアス/ローレンス・フィッシュバーン
◇トリニティー/キャリー=アン・モス
ネオは、後に人類を救う救世主(正確にはthe One)となりますが、まだこの時点では目覚めていません。
モーフィアスは、ネオを生涯をかけて探していて、ネオが救世主である事を強く信じていて、一切の戸惑いも疑いもありません。
トリニティーは、預言者と呼ばれる人から自分が愛する人が救世主になると言われますが、ネオにビビっとくる何かしらの気持ちは感じているものの気持ちに確信が持てません。
ネオが覚醒する条件は、、
①ネオ自身が、救世主であると一片の迷いもなく、100%自分を信じきる
②モーフィアスが、ネオを救世主である信じ抜く
③トリニティーが、ネオを迷いなく愛する
この3つが条件となります。
ネオが、自分自身の事を信じ抜く事はとても難しい事ですし、自分の殻、常識を打ち破り、真に目覚めるという流れはとても主人公的です。
トリニティーが、迷う事なく愛を注ぐの事もとてもヒロイン的ですね。
モーフィアスは、ネオを信じ、正しい道へと導かなくてはいけない。またリーダーとしても、組織をまとめ皆の精神的支柱にもならなければいけない。
ここでモーフィアスに着目すると、、
モーフィアスはやらなくちゃいけない事が多い。しかも、誰にも相談できず、迷いも見せられない。
彼も人間であるならば、心に葛藤があるはず、と思ったんですが、
まてよ、と。
ネオとトリニティーは、それぞれの殻を破る過程が描かれますが、モーフィアスにはそんなシーンがまったくない。
そこで気づきました。
モーフィアスは、本当に一切、最初から最後までブレていない。強く長~く信じ続けている。
凄すぎないですか、モーフィアス。そこまで誰かを信頼する事ってできるんですか。
しかも、狂っているような描写はない。強く、太いメンタル。(自白剤投与のシーンでも証明されていますね。このシーン、迫真の演技も必見です)
モーフィアスの強さは、信念。
自分より強い相手にも臆せずに立ち向かえるのも、自分の信念の為。
ここに、私は惚れてしまったんだな、と思います。
正直、ローレンス・フィッシュバーンが他に映画に出演している時に、彼がいるなら大丈夫、きっとなんとかしてくれる、だってモーフィアスだし。と思ってしまうほどに好きです。
モーフィアスが語る言葉は、哲学的で重みがあります。彼が語る言葉だからこそ響くものがあります。
一番好きなのは、ネオが預言者から告げられた事をモーフィアスに伝えようとした時に、
「言われた事は胸にしまっておけ。君だけのものだ」
というシーンです。
え、絶対聞きたいとこでしょ、ここは。この為に、長い間ネオを探していたんじゃ、、かっこよすぎるよ、、、アニキと呼びたい。
となりますね。
それとは別に、ネオが覚醒した際、
「救世主だ」
とつぶやき、目をまん丸く見開き(少しウルっとしてるように見える)、脳内がスパークしたような表情で、モニターを見つめるモーフィアスは、唯一彼の心情が少し理解でき、かつモーフィアスのここまでの長かった道筋を考えると、、なんとも堪らない気持ちになります。
マトリックスを、主人公ネオではなく、ネオを支え導いたモーフィアスに着目して映画を見てみると、また新しい発見があるかもしれませんし、この記事を読んでいただいたアナタも虜になってしまうかもしれません。
いったいぜんたい、この記事内で何回モーフィアスと書いたのか!!
(20回でした)
SF映画ファンに今さら勧めるのも野暮なので、、
カッコいい漢に憧れてます!という人や、
頼れるリーダーの姿を拝みたい人、
組織をどう導いたら良いのか困ってます、アドバイス欲しい、
という人にぜひオススメします。
※前回と同じく真剣に書いてます。
※かなり優しめのモーフィアスに。
※肉弾戦は避けたいタイプかも。